pinkaku 組織病理学研究所

現場から生まれた「社腸」という組織論で、会社の詰まりを言語化する

タグ: 工場勤務

  • 自己管理?私とは無縁です!(新人)

    自己管理?私とは無縁です!(新人)

    ~コロナから復帰したと
      思ったら、また休んだ話~

    【製造現場事件簿】


    先日、コロナで1週間丸ごと休んでいた
    SSR新人がようやく復帰した。

    まあ、コロナは仕方ない。

    誰でも罹る可能性はあるし
    それ自体を責めるつもりはない。

    ただ問題は、その後である。

    月曜日。

    「今日も休みます」

    というメールが来た。

    おいおい。

    先週丸ごと休んで、今週も休みかい。

    と思ったら、どうやら前回の
    メールをそのまま送ったらしい。

    実際は午前中だけ私用で休みだった。

    何やねんそれ。

    休みなのか休みじゃないのか
    分からんやないか。

    しかも本人はAIで
    メールを書いているらしい。

    AIにメールを書いてもらってるのに
    コピペした本文を修正し忘れるという
    謎の技術を披露してくれた。

    もはやAIの問題ではない。

    運用者の問題である。

    そして金曜日。

    また私用で休み。

    いやいやいや。

    どんだけ休むねん。

    もちろん人には事情がある。

    私用もある。

    それは分かる。

    ただ、こっちは来週から再び
    スピード生産品地獄が始まる。

    今週はLRCやHMDもあり
    少しだけパソコン作業を進められる
    貴重なタイミングだった。

    歩留まり表。

    原反管理表。

    やりたいことは山ほどある。

    しかも出荷前検査する製品まで大量にある。

    その状況で人が減る。

    そして休むのはだいたいアイツ。

    こうなると 「またか」

    になるのである。

    さらに困るのは仕事以外の部分だ。

    何度も何度も言っているのに
    最後のクイックルワイパーによる
    室内清掃を忘れる。

    入りたてならまだ分かる。

    だがもう2年を超えている。

    なんで覚えへん?

    いや、覚えられへんのか?

    それとも覚える気がないんか?

    さらにExcelもそうだ。

    私は昔、家にパソコンが無かった。

    だから会社のパソコンで少しずつ覚えた。

     分からなければ触る。

     失敗する。

     また触る。

    その繰り返しやった。

    ところがSSR新人は
    散々Excelを勉強しろと言われているのに
    未だに罫線すら分からへんと言う…。

    関数の話じゃない。

    VBAの話でもない。

    罫線である。

    これを見ていると 「出来ない」

    というより 「やろうとしていない」

    ように見えてしまう。

    そして一番困るのが、嘘や。

    こちらは教えるために聞いている。

    「チェックした?」

    と聞けば、 「はい」 と答える。

    しかし後で確認すると、やっていない。

    だから最近は聞き方を変えた。

    「何をチェックした?」

    「どこを確認した?」

    「どういう結果だった?」

    そう聞く。

    すると答えられない。

    分からへんなら、分からへんでいい。

    忘れたんなら、忘れたでいい。

    その方が教えられる。

    しかし、 「やりました」

    から始まると
    話がどんどん矛盾していく。

    最終的に、 「分かりません」 になる。

    最初からそう言え。

    それで済む話だ。

    私は何度も思う。

    この新人は、本当に体が弱いんやろうか?

    それとも自己管理という言葉と
    相性が悪いだけなんやろうか?

    少なくとも今のところ

    自己管理という単語を聞いた瞬間に
    エラーが発生しているように見える。

    まあ、来週もスピード生産品や。

    考えるのはやめよう。

    どうせ月曜日には
    また新しい事件が起きている気がするわw



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    社腸(Organizational Pathology)は、
    現場から生まれた「会社の詰まり」を言語化する組織論です。

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  • 改善提案を出すのをやめたら、現場が一番うまく回り出した話

    改善提案を出すのをやめたら、現場が一番うまく回り出した話

    【製造現場事件簿】


    「毎月、改善提案を3件出しましょう」

    この一文を聞いた瞬間
    正直こう思った。

    それ、改善ちゃうやろ。

    ノルマやん。



    改善って「出すもの」なん?


    改善提案制度って、たいていこうなる。

    • ネタをひねり出す
    • 紙を埋める
    • 出したら終わり

    結果どうなるかというと

    • 現場は別に変わらない
    • 本当に困ってるところは後回し
    • 「改善=書類作業」になる

    これ、改善の皮をかぶった事務作業や。



    本物の改善は
    だいたい勝手に始まる


    自分の場合はこうや。

    • 毎回聞かれるのがダルい
    • 探す時間が無駄
    • 書類が見にくい
    • 操作するたびにモヤっとする

       ⬇
    ムカついたから直す
       ⬇
    自分が楽になる
       ⬇
    結果的に周りも楽になる

    これが改善やと思ってる。

    改善しようと思ってやってない。
    気に入らん環境を放置できへんだけや。



    月3件ノルマが壊すもの


    月3件って数字、冷静に考えたら異常や。

    • 本気の改善はそんな頻度で出えへん
    • 出そうとした瞬間、小ネタになる
    • 本物は「取っておく」ようになる

    結果

    • 形だけの改善が増える
    • 本気の改善は提出されない
    • 改善制度そのものが信用されなくなる

    これ、完全に制度が目的化してる状態。



    だから改善提案を
    出すのをやめた


    腹立ったから
    先月から改善提案を出すのをやめたw

    その代わり

    • 条件表を作り直した
    • 色で識別できるようにした
    • 操作盤の横に貼れるようにした
    • 新人が遠目でも分かる配置にした

    誰にも言われてない。

    評価もされてない。

    でも
    現場は確実に回りやすくなった。



    新人の一言が答えやった


    ある日、新人に聞いた。

    「次、何スリットするか分かる?」

    新人が
    タイプごとに色分けした
    計画表を遠目から確認しだしたので

    「見えへんやろ?」

    と聞いたら

    「色でだいたい分かります」

    その瞬間、確信した。

    これが改善や。



    改善は「提出物」
    になった瞬間に腐る


    改善は

    • 書くためにやるもんちゃう
    • 褒められるためにやるもんちゃう
    • ノルマのためにやるもんちゃう

    自分の作業環境を良くしたいかどうか
    それだけで十分や。

    結果として良くなったなら
    それはもう改善やろ。



    今日の結論


    改善は「出すもの」じゃない。

    やってしまうものや。

    月3件の紙より

    1件の本物の改善。

    自分は、これからも
    ムカついたところを勝手に直していくだけや。

    それが一番、現場に効くと思うw


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