pinkaku 組織病理学研究所

現場から生まれた「社腸」という組織論で、会社の詰まりを言語化する

タグ: 死菌記録依存型社腸

  • 📅金曜定例社腸会議|「前もこうやった」が会社を止める

    📅金曜定例社腸会議|「前もこうやった」が会社を止める

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    「これ、何でこうするんですか?」

    聞いてみる。

    返ってきた答えは

    「前もこうやったから。」

    理由を聞いたはずやのに

    返ってきたのは

    過去の話やった。


    社腸シリーズのまとめはこちら



    前例があることは悪くない

    前例は便利や。

    一度やった方法が残っていれば

    毎回ゼロから考えんでええ。

    仕事も早くなる。

    でもな。

    前例には

    本来もうひとつ必要なものがある。

    なぜ、その方法になったのか。

    そこや。



    理由が消えて、形だけ残る

    最初は

    ちゃんと理由があった。

    トラブルがあった。

    条件が違った。

    一時的な対応やった。

    だから

    そのやり方になった。

    でも年月が経つと

    理由だけが消える。

    残るのは

    手順だけ。

    そしていつの間にか

    「昔からこうしてる」

    が理由になる。



    判断しなくて済むようになる

    前例には

    もうひとつ便利なところがある。

    自分で判断せんでええ。

    「前回と同じです。」

    と言えば

    説明もしやすい。

    何か起きても

    「今までこうしてました。」

    と言える。

    すると

    新しく判断するより

    前例を守る方が

    安全になっていく。



    会社の中に死菌が残る

    腸の中でも

    役目を終えたものは

    外へ流れていく。

    でも会社では

    役目を終えた

    • ルール
    • 記録
    • チェック項目
    • 手順
    • 書類

    が残り続けることがある。

    もう必要かどうか

    誰も分からへん。

    でも

    消す理由も説明できへん。

    せやから

    残す。

    使われてへんのに、存在だけ続く。



    すると仕事は増えていく

    古いものを残したまま

    新しいものを追加する。

    また変更があれば

    さらに追加する。

    すると

    手順は長くなる。

    確認も増える。

    記録も増える。

    でも

    誰も削らへん。

    こうして

    仕事は改善されるんやなく

    積み重なっていく。



    「変える理由」だけ求められる

    不思議なんはここや。

    続ける時には

    理由を聞かれへん。

    でも

    やめようとすると

    「なんで変えるの?」

    と聞かれる。

    つまり

    続けることには説明責任がなく

    変えることだけに

    説明責任が発生する。

    これでは

    前例が残り続けるのも

    当然や。



    最後に

    「前もこうやった。」

    それは

    理由やない。

    履歴や。

    本当に必要なんは

    前回どうしたかだけやなく

    なぜ、そうしたのか。

    その理由が今も残っているのか。

    そこまで確認できて

    初めて前例は

    知識になる。

    理由を失った前例は

    会社を守るものやなく

    流れを止めるものになる。

    ▶️ この症例は『社腸症例図鑑』の
    死菌記録依存型社腸 に該当します。


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