pinkaku 組織病理学研究所

現場から生まれた「社腸」という組織論で、会社の詰まりを言語化する

タグ: 組織の問題

  • 📅金曜定例社腸会議|会社は人で壊れるんやない。構造で壊れる。

    📅金曜定例社腸会議|会社は人で壊れるんやない。構造で壊れる。

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    仕事が回らへん。

    「あの人が悪い。」

    ミスが続く。

    「担当者を変えよう。」

    人が辞める。

    「もっといい人を採用しよう。」

    そうして

    人を替えた。

    でも

    しばらくすると

    また同じ問題が起きる。

    人を替えたのに、なぜ会社は変わらへんのやろ。


    ▶ 社腸シリーズのまとめはこちら



    問題が起きると、人を見てしまう

    会社で問題が起きた時

    最初に見えやすいのは

    人の行動や。

    判断が遅い。

    報告が足りない。

    仕事を覚えない。

    責任を取らない。

    確かに

    個人の行動が

    問題に関係することもある。

    でもな。

    その行動を生み出している環境は、どうなってるんやろ。



    人を替えても、仕事の流れは変わらへん

    例えば

    何でも上司に確認する会社。

    担当者を替えても

    判断権限が現場になければ

    新しい担当者も

    上司に確認する。

    新人が育たへん会社。

    新人を採用し直しても

    教育する時間がなければ

    また育たへん。

    ミスが隠される会社。

    担当者を注意しても

    報告した人が損をする仕組みなら

    次の人も

    報告をためらう。

    人は替わっても、構造が同じなら症状は再発する。



    腸内環境も、菌だけでは決まらへん

    腸内環境を整えようとして

    善玉菌を取り入れる。

    でも

    その菌が育つ環境がなければ

    定着しにくい。

    会社も同じや。

    優秀な人を採用する。

    経験豊富な人を配置する。

    外部から専門家を呼ぶ。

    それ自体は

    悪いことやない。

    でも

    判断できへん。

    意見が届かへん。

    育成が評価されへん。

    そんな環境のままでは

    人を入れ替えても

    組織の流れは変わりにくい。



    形だけ残る会社

    さらに進むと

    会社の中に

    不思議な状態が生まれる。

    会議はある。

    でも決まらへん。

    評価制度はある。

    でも支える仕事が評価されへん。

    教育制度はある。

    でも教える時間がない。

    改善活動はある。

    でも仕事の流れは変わらへん。

    仕組みは存在しているのに、本来の機能が失われている。

    これが

    空洞化した組織の姿や。



    誰も悪くなくても、会社は詰まる

    上司は

    確認が多すぎて忙しい。

    現場は

    権限がないから待つしかない。

    教育担当者は

    自分の仕事も抱えている。

    新人は

    教えてもらえる時間がない。

    管理部門は

    決められた数字で評価する。

    それぞれが

    自分の役割を果たそうとしている。

    それでも

    会社全体では

    仕事が流れへん。

    つまり

    個々の行動が合理的でも、組織全体が機能するとは限らへん。



    犯人探しでは、構造は見えへん

    問題が起きるたびに

    誰が悪かったのか。

    誰が間違えたのか。

    誰の責任なのか。

    そこだけを追いかける。

    すると

    原因が一人に集約される。

    注意する。

    教育する。

    担当を替える。

    それで対策完了。

    でも

    仕事の流れが変わってへんかったら

    また同じ場所で詰まる。

    必要なんは

    個人の責任を無視することやない。

    個人への対応だけで、構造の問題まで解決したと思わへんことや。



    本当に見るべきもの

    会社の不調を見つけたら

    人の名前だけやなく

    仕事の流れを見てみる。

    判断はどこで止まるのか。

    情報はどこで途切れるのか。

    負担は誰に集中するのか。

    教育はどこで止まるのか。

    問題はなぜ繰り返されるのか。

    そこをたどっていけば

    一人の能力や性格だけでは

    説明できへんものが見えてくる。

    それが

    組織の構造や。



    最後に

    会社を動かしているのは

    人や。

    でも

    人が働く環境を作っているのは

    組織の構造や。

    人を替えれば

    一時的に良くなることもある。

    けれど

    同じ問題が何度も繰り返されるなら

    見るべき場所は

    もう決まっている。

    会社は人だけで壊れるんやない。

    人が機能できへん構造によって、少しずつ壊れていく。

    だから社腸™は

    犯人を探すんやなく

    詰まりを探す。

    誰が悪いかではなく

    なぜ、その症状が繰り返されるのか。

    そこから組織を見ていく。

    ▶️ この症例は『社腸症例図鑑』の
    空洞化型社腸 に該当します。


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    ▶️ 改善してるのに、何も変わらへん
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