pinkaku 組織病理学研究所

現場から生まれた「社腸」という組織論で、会社の詰まりを言語化する

📅金曜定例社腸会議|ルールを守るほど仕事が増える会社

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ミスが起きた。

「チェックを追加しよう。」

また起きた。

「記録を残そう。」

さらに起きた。

「確認者を増やそう。」

気付けば

仕事そのものより

仕事を間違えないための仕事

の方が増えていた。


社腸シリーズのまとめはこちら



ルールは会社を守るためにある

ルールがあることは

悪いことやない。

安全を守る。

品質を守る。

判断を揃える。

同じミスを防ぐ。

本来は

仕事を安定させるためにある。

でもな。

ルールには

増えやすいという特徴がある。



問題が起きるたびに追加される

何か問題が起きる。

原因を調べる。

そして

「今後は確認してください。」

となる。

チェック欄を増やす。

記録を増やす。

承認を増やす。

一つだけなら

大したことはない。

でも

問題が起きるたびに

同じことを繰り返したらどうなるやろ。



足すけど、引かへん

新しいルールは増える。

でも

古いルールは

なかなか消えへん。

すると

  • チェックする
  • 記録する
  • 確認する
  • 承認をもらう
  • また記録する

という工程が

少しずつ積み重なる。

一つひとつには

ちゃんと理由がある。

せやからこそ

誰も消せへん。



守る人ほど忙しくなる

ここで変なことが起きる。

ルールを

ちゃんと守る人ほど

時間がかかる。

確認する。

記録する。

抜けがないか見る。

その間にも

本来の仕事は残っている。

すると

真面目に守る人ほど

仕事が増えていく。



そして新しい問題が生まれる

工程が増えれば

確認する場所も増える。

確認する場所が増えれば

抜ける場所も増える。

すると

またミスが起きる。

その対策として

さらにチェックを追加する。

ミスを防ぐために増やした仕組みが
次のミスを生む複雑さになる。

ここまで来ると

腸はどんどん重たくなる。



改善しているように見える

チェックを追加した。

会議も増やした。

記録様式も変えた。

だから

改善活動はしている。

でも

元の仕事は

楽になってへん。

むしろ

前より重くなっている。

改善の量だけ増えて

流れは改善してへん。



本当に見るべきなんは「追加」だけやない

問題が起きた時

「何を追加する?」

だけを考えると

仕組みは肥大する。

必要なんは

もう一つ。

何をやめられる?

新しい確認を入れるなら

古い確認は必要なんか。

新しい記録を作るなら

昔の記録は残す必要があるんか。

足すだけやなく

引く判断も必要や。



最後に

ルールを守ることと

仕事が良くなることは

同じやない。

ルールは

会社を守るためのもの。

でも

増やし続ければ

そのルールを守ること自体が

仕事になってしまう。

改善とは

何かを追加することだけやない。

必要なくなったものを
ちゃんと減らせること。

そこまでできて

初めて

会社の流れは軽くなる。

▶️ この症例は『社腸症例図鑑』の
改善肥大型社腸 に該当します。


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